JFN Association

全国FM放送協議会(JFN)

「JFN Association」は、JFNネットワーク、及び、加盟38社の各種活動情報(番組、イベント、営業展開等)を掲載しているWeb広報誌です。

2021年度 営業責任者会議

2021年10月27日講演

テーマ:広告主のマーケティング視点に於けるラジオメディアの有用性
講師:海鋒嗣美氏
日清オイリオグループ株式会社、日産自動車株式会社を経て、現在はソーシャルメディア企業のマーケティング担当。

日清オイリオ、日産、そして現在籍を置く三社に共通するのが、メディアを管理する上での担当者としてのミッションです。ビジネスゴールと共にご紹介します。

担当者としてのミッション

  1. 視聴者の変わりゆく態度変容を鑑みた取り組みを実施
    例えば、若年層であればTikTokなど年々新しい見るデバイスが変わってきています。
  2. そこで多媒体も含めて、メディア露出総量を増やします。
  3. そしてテレビの特性を生かしつつ、若年層のリーチを強化し、幅広い世代にファンを増やしていきます。

ビジネスゴール

  1. 例えば日産の場合は、広告を通じて〝電気自動車と自動運転をリードする会社である〟というメッセージを残すことです。
  2. 背景にあるのは、日産の技術が人生をワクワクさせると言う考え方です。
  3. そしてそのメッセージを広く認知させ、購買に繋がる活動にしていく事が必要です。

音声メディアの可能性

  • リスナー/ユーザーとの結びつきが深い
    例えば「あ、安部礼司」の場合は、長年続けていくことでより結びつきが強くなります。
  • リスナー/ユーザーからのクライアント好感度が高い
    番組が人気であれば、その番組をスポンサードする企業の好感度も高くなります。
  • 各エリアに合わせたコミュニケーションが可能=エリアマーケティング
     例① 地方に合わせた方言を使ったクリエイティブの活用
     例② 日産セレナが売れるポテンシャルエリアのみの広告展開
     例③ ご当地キャラを使う、方言を使う、地元のスーパーでの展開など

音声メディア×SNS(ラジオの弱みとSNSの強みをかけ合わせます)

  • ビジュアルが見られない×SNSに誘導し、IGライブでビジュアルを見せていきます。
  • 聞き逃したら聞けない(radiko除く)×アーカイブに残せる、SPコンテン ツとしての利用も可能です。
  • パーソナリティ、アーティストとリスナーの交流が少ない×機能を使い、 インタラクティブにやり取りすることができます。
  • リーチが他4媒体と劣って見える×SNSとの相性はラジオが一番良く、Twitter・IGで二次拡散が見込まれ、拡散力があります。

まとめ

  • エリアマーケティングをする傾向にあるので、地方のイベント、キャンペーンに合わせて、ターゲットに合った番組とコラボを考えます。
  • SNSを活用することに依って、ラジオの弱みだと思われがちな若年層に届かないのではないか、リーチが弱いのではないか、という概念を払拭できると思います。

Q&A

Q:地方局が大企業へアプローチする際、窓口はどうなっていますか?

A:各企業の風習に依って違うと思いますが、代理店経由でエリアマーケティングの機会があるときに提案してもらうのもあります。その企業によって違うので良く調べてからにして下さい。