「JFN賞2022」企画部門 各賞決定！
TOKYO FMをはじめとする全国FM放送協議会（JFN 会長：黒坂修）加盟38社が、放送活動、並びに、新規事業の活性化とクオリティ向上を目指し、社会的影響力や企画力等、JFNグループ全体の発展に大きく貢献した事績を表彰する「JFN賞2022」の各賞が決定し、7月21日（木）に授賞式が行われました。
「企画部門」大賞には、TOKYO FM「村上RADIO 緊急スペシャル 戦争をやめさせるための音楽」が選ばれました。優秀賞には、FM新潟「デジタル音声コンテンツサービスLOTS ON（ロッツオン）」と、広島FM「9ジラジタイムカプセルプロジェクト」がそれぞれ選ばれました。
◎JFN賞・企画部門
「JFN賞・企画部門」は、加盟各社がエントリーした放送・事業・営業活動事例の中から、JFN各委員会委員長から成る「JFN賞選考委員会」にて選定されました。今年の審査対象は、2021年4月1日から2022年3月31日までの間、JFN加盟各社が活動した作品です。今年は、エントリー35社51件の中から、以下の各賞が決定しました。
■大賞
TOKYO FM／村上RADIO 緊急スペシャル 戦争をやめさせるための音楽
2022年3月18日（金）23:00～23:55にJFN38 局ネットで放送。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、急遽制作し放送となった。反戦ソングを始めとする10 曲を村上春樹氏が選曲し、楽曲が作られた時代背景や、その歌が歌われた場所等のエピソードを交えて、丁寧に反戦歌を紹介した。放送と同時に、英訳をホームページにアップしたこともあり、NYタイムズ等、海外のメディアにも取り上げられる等、大きな反響があった。（番組部門申請）
■優秀賞
FM新潟／デジタル音声コンテンツサービスLOTS ON（ロッツオン）
FM新潟が自社ホームページで展開するオンデマンド音声コンテンツサービスLOTS ON。LOTS ONオリジナル音声コンテンツ、おすすめAuDee・radiko タイムフリーを纏めて表示することで、各デジタル音声コンテンツへの導線を作り、認知の底上げと聴取習慣付けを狙った。聴取はホームページ上だけでなく、Twitterからも可能とし、再生数は、LOTS ONオリジナル音声コンテンツのみで、毎月約4万回に上っている。（営業部門申請）
■優秀賞
広島FM／9ジラジタイムカプセルプロジェクト
コロナ禍で3年連続、皆が集って開催することが叶わなかった「9ジラジ卒業式」。私達は、きっといつか笑顔で集えるはず。その日を迎えることを希望の道標にするため、「3年後の自分」に向けた「声」を集めてカタチにすることを考え、2022年の春に生きる中高生の声をレコードに刻んだ。マスクを外して語り合うことができるであろう3年後の未来に皆で集まり、タイムカプセルのレコードに針を落とすことにしている。（番組部門申請）
■奨励賞
TOKYO FM／Life Time Audio～My First Music「14歳のプレイリスト」
2018年に米紙「The New York Times」に掲載された「人は14歳の時に聴いた音楽でその後の音楽の好みが形成される」という記事から着想し、「14歳の時に聴いていた音楽」をテーマとした特別番組を放送。あいみょん氏が14歳の時に聴いていたSPITZ草野マサムネ氏との対談、大学のサークルを中心に結成したOfficial髭男dismのメンバーが出会う前を振り返る対談、山下達郎氏、福山雅治氏の14歳の音楽体験のほか、リスナーの#14歳のプレイリスト もSNSで募集し生放送で紹介した。（番組部門申請）
■奨励賞
FM GUNMA／『エフエム群馬 特別番組 湯けむりフォーラム ～ 一枚の手紙から ～』
一枚の手紙で知った、ある中学校の取り組み＝｢目を休める時間｣。その時間に流したいと考えた曲｢呼吸のおまもり／南壽あさ子（当時、CD化や配信はされていなかった楽曲）｣を巡り、多くの大人達が行動し、協力したことで、学校の取り組みに提供することができ、この取り組みを番組で紹介することで、教育関係者を始め多くの反響があった。2021年10月30日（土）19:00～19:55に放送。一通の手紙から色々な輪が生まれた、コロナ禍だからこそでき上がった番組である。（番組部門申請）
■奨励賞
JFNC／JFN系列全国ネット祝日特別番組 Holiday Seasoning「Dear Japan～日本が愛おしくなる瞬間～」【2022年2月23日（水・祝）生放送】
30年のデフレの波から抜け出せず、明るい未来が見い出せていない日本。長引くコロナ禍で観光業も大打撃を受け、財政・景気はさらに悪化。日本は世界から見て相対的に貧しい国家となり、その影響で、国そのものへの自信や愛情も減少しているように感じる。祝日特番では、改めて「日本のこういうところが愛おしい」と感じるストーリーを、JFN各局のDJの力を借りながらピックアップし、今後の観光誘客にも繋がるような内容とした。（番組部門申請）
■地域賞
FM北海道／IMAREAL
学生の居場所作りを目的とし、同世代や親世代に向けて学生のリアルな声を発信している番組「IMAREAL（イマリアル）」。番組開始以来、学校訪問、部活動紹介等を行い、学生とラジオを繋ぐ番組であり続けてきた。ここ数年は、コロナ禍で会話の無くなった昼食の時間に校内ラジオ放送を行うため学校に出向いたり、部活動の制限がある中で放送部と一緒にラジオ番組を作り、全校に向けて放送したりといった活動を行っている。（番組部門申請）
■地域賞
ふくしまFM／音声で聴く 史跡音声ガイド『音旅 ONTABI』
歴史・史跡スポットの案内看板等に設置されたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、誰でも無料で、見えない物語や歴史、エピソードを聴くことができる音声ガイド。福島県には歴史の観光スポットが数多くあるが、史跡の前に立った時、その場の雰囲気を、より一層記憶に残すのが耳から入る情報である。案内看板やガイドブックだけでは体験できない「音声＝聴く」ことによるおもてなしで、歴史・史跡観光に光を差し込んだ。（営業部門申請）
■地域賞
FM山陰／特別番組「真夏のヒゲダンレディオ」8・18スペシャル１DAY～HIGEDARAKE～
約1年10ヵ月ぶりのニューアルバム「Editorial」のリリースを記念したOfficial髭男dism 1DAYを、8月18日（水）9:00～21:00に放送。一部番組を除き、12時間にわたってヒゲダンの楽曲だけをオンエアした。地元出身アーティストのヒゲダンメンバー総出演で届ける、エフエム山陰にしかできないヒゲダン祭り「HIGEDARAKE」。島根県と鳥取県がクライアントとなり、両県の知事からもメッセージが寄せられた。メンバー出演部分を編集した55分の特番を、FM岡山、広島FM、FM山口にネットした。（番組部門申請）
■地域賞
FM徳島／令和3年度「防災ラジオドラマ」シナリオコンテスト
徳島県、徳島大学、FM徳島の三者で「防災ラジオドラマ」制作実行委員会を設立し、「事前復興」をテーマにラジオドラマのシナリオを募集した。審査員は、北阪昌人氏、向井康介氏他。全国から204件の応募が寄せられ、最優秀賞1作品、優秀賞2作品を選出し、3作品を音源化した。11月5日に、審査員の2人を迎えて特別番組「ラジオドラマで伝える事前復興」を放送。夜には、シナリオ講座「物語を面白くする5つの方法」も開催した。（営業部門申請）
■地域賞
FM福岡／飲酒運転撲滅ラジオドラマ「果たせぬ、あのころの夢は・・・」
2011年2月9日に、粕屋町において男子高校生2人の尊い命が失われた飲酒運転事故から11年が経った。県民の飲酒運転事故撲滅意識の向上を図るため、その事故で大切な同級生を失ったエフエム福岡アナウンサーの愛智望美氏が、実体験を元にラジオドラマを制作。自身の声で飲酒運転撲滅を呼び掛けることへの決意を語るとともに、被害者の親や友人の感情をリアルに描くことで、飲酒運転事故が引き起こす悲惨さをリスナーに伝えた。（番組部門申請）
■特別賞
TOKYO FM／Facebook社Instagramリブランディング大型キャンペーンの獲得。
Instagramが「映え」のプラットフォームではなく、あらゆる人々の「好き」を受け止めるプラットフォームであることを伝える「Love Your Love」キャンペーンのプロモーション。TOKYO FMの平日10番組とのタイアップ、及び、TOKYO FM公式Instagramアカウントからのインスタライブ配信を組み合わせて実施した。GAFAの一角であるFacebook社（現メタ社）からの大型キャンペーン獲得は、ラジオがコンテンツ制作力を持ち、リスナーとのエンゲージメントが強い媒体であるからこそ実現した。（営業部門申請）
