2021年度 営業責任者会議
2021年10月27日講演
テーマ:広告主のマーケティング視点に於けるラジオメディアの有用性
講師:海鋒嗣美氏
日清オイリオグループ株式会社、日産自動車株式会社を経て、現在はソーシャルメディア企業のマーケティング担当。
日清オイリオ、日産、そして現在籍を置く三社に共通するのが、メディアを管理する上での担当者としてのミッションです。ビジネスゴールと共にご紹介します。
担当者としてのミッション
- 視聴者の変わりゆく態度変容を鑑みた取り組みを実施
例えば、若年層であればTikTokなど年々新しい見るデバイスが変わってきています。 - そこで多媒体も含めて、メディア露出総量を増やします。
- そしてテレビの特性を生かしつつ、若年層のリーチを強化し、幅広い世代にファンを増やしていきます。
ビジネスゴール
- 例えば日産の場合は、広告を通じて〝電気自動車と自動運転をリードする会社である〟というメッセージを残すことです。
- 背景にあるのは、日産の技術が人生をワクワクさせると言う考え方です。
- そしてそのメッセージを広く認知させ、購買に繋がる活動にしていく事が必要です。
音声メディアの可能性
- リスナー/ユーザーとの結びつきが深い
例えば「あ、安部礼司」の場合は、長年続けていくことでより結びつきが強くなります。 - リスナー/ユーザーからのクライアント好感度が高い
番組が人気であれば、その番組をスポンサードする企業の好感度も高くなります。 - 各エリアに合わせたコミュニケーションが可能=エリアマーケティング
例① 地方に合わせた方言を使ったクリエイティブの活用
例② 日産セレナが売れるポテンシャルエリアのみの広告展開
例③ ご当地キャラを使う、方言を使う、地元のスーパーでの展開など
音声メディア×SNS(ラジオの弱みとSNSの強みをかけ合わせます)
- ビジュアルが見られない×SNSに誘導し、IGライブでビジュアルを見せていきます。
- 聞き逃したら聞けない(radiko除く)×アーカイブに残せる、SPコンテン ツとしての利用も可能です。
- パーソナリティ、アーティストとリスナーの交流が少ない×機能を使い、 インタラクティブにやり取りすることができます。
- リーチが他4媒体と劣って見える×SNSとの相性はラジオが一番良く、Twitter・IGで二次拡散が見込まれ、拡散力があります。
まとめ
- エリアマーケティングをする傾向にあるので、地方のイベント、キャンペーンに合わせて、ターゲットに合った番組とコラボを考えます。
- SNSを活用することに依って、ラジオの弱みだと思われがちな若年層に届かないのではないか、リーチが弱いのではないか、という概念を払拭できると思います。
Q&A
Q:地方局が大企業へアプローチする際、窓口はどうなっていますか?
A:各企業の風習に依って違うと思いますが、代理店経由でエリアマーケティングの機会があるときに提案してもらうのもあります。その企業によって違うので良く調べてからにして下さい。