JFN Association

全国FM放送協議会(JFN)

「JFN Association」は、JFNネットワーク、及び、加盟38社の各種活動情報(番組、イベント、営業展開等)を掲載しているWeb広報誌です。

JFN賞2021

JFN賞2021

JFN賞2021 CM部門

 TOKYO FM をはじめ全国 FM 放送協議会(JFN 会長:黒坂修)加盟 38 社が、放送活動並びに新規事業の活性化とクオリティ向上を目指し、社会的影響力や企画力等、JFN グループ全体の発展に大きく貢献した事績を表彰する「JFN 賞 2021」の各賞が決定し、11 月 8 日(月)にリモートによる表彰式が行われました。「CM 部門」の最優秀作品に贈られる CM 大賞には、FM 佐賀の「ぼくの必需品」(40 秒)、第 1 部門最優秀賞(20 秒以内)には、FM 福岡の「鬼退治」(20 秒)、第 2 部門最優秀賞(21 秒以上)には広島 FM の「広島音遺産(現地音声収録)広電被ばく電車(改訂)」(30 秒)がそれぞれ選ばれました。

 また、JFN 加盟各社が制作し、優秀作を決する「CM 統一部門」では、トヨタ自動車株式会社の協賛を得て「トヨタ アクア賞」を競い、FM 佐賀の「ぼくの必需品」(40 秒)が選出され、CM 大賞とのダブル受賞となりました。特別審査員独自の視点から高い評価が認められた作品に対して贈られる弘兼憲史賞、谷山雅計賞、箭内道彦賞には、FM 山形の「何台あるといい?」(40 秒)が弘兼憲史賞を、FM 栃木の「夫婦間格差」(20 秒)が谷山雅計賞を、広島 FM の「広島音遺産(現地音声収録)世界平和記念聖堂」(30 秒)が箭内道彦賞に、それぞれ選ばれました。

【CM大賞】
FM 佐賀 「ぼくの必需品」(トヨタ自動車株式会社/40 秒)

【第1部門 最優秀賞】※20秒以内(エントリー数=52 本)
FM 福岡 「鬼退治」(株式会社フェスタ/20 秒)

【第2部門 最優秀賞】※21秒以上(エントリー数=35 本)
広島 FM「広島音遺産(現地音声収録)広電被ばく電車(改訂)」(株式会社にしき堂/30 秒)

【統一部門「トヨタ アクア賞」】(エントリー数=38 本)
FM 佐賀「ぼくの必需品」(トヨタ自動車株式会社/40 秒)

●奨励賞 地域ブロック賞
・北海道・東北
FM 北海道「脇坂工務店「ピアノ」(株式会社 脇坂工務店/40 秒)

・関東・甲信越・静岡
TOKYO FM「感染対策実施中」(フトン巻きのジロー株式会社/100 秒)

・中部・北陸
FM AICHI「児童労働」(ブラザー工業株式会社/20 秒)

・近畿・中国・四国
FM 愛媛「ポリポーリ:いい音」(株式会社別子飴本舗/20 秒)

・九州・沖縄
FM 鹿児島「IBEX airlines Flight on radio」(アイベックスエアラインズ株式会社/60 秒)

●制作者審査員賞
FM GUNMA「20 年以上・もうすぐ父の日」(株式会社エフエム群馬/80 秒)

●弘兼憲史賞
FM 山形 「何台あるといい?」(トヨタ自動車株式会社/40 秒)

●谷山雅計賞
FM 栃木「夫婦間格差」(日帰り温泉 那須山/20 秒)

●箭内道彦賞
広島 FM「広島音遺産(現地音声収録)世界平和記念聖堂」(株式会社にしき堂/30 秒)

特別審査員講評
特別審査員長 弘兼憲史

特別審査員長 弘兼憲史

 受賞者の皆様、おめでとうございます。今年は、コロナ禍の中でCM を制作するに当たり、行動制限等があり上手く活動できなかったと思いますが、そうした中でも多くの CM 作品の申請がありました。

 大賞は、FM 佐賀の『ぼくの必需品』で、CM 統一部門『トヨタ アクア賞』とのダブル受賞となりました。クライアントから出されるテーマ等、様々な条件がある中で、大賞を取るに値する素晴らしい作品が生まれ、そのクオリティの高さに我々特別審査員も驚いています。特に、特別審査員の CM のプロお二方からは、シナリオがきちんとできているところが素晴らしいと、大絶賛の評価がありました。CM に出演されている方が本当の家族であると伺い、親子間の会話が心に響いた点が高く評価されたのではないかと思います。また、第 1 部門の上位作品として競い合った FM 栃木の素晴らしい CM に対しても、称賛の声が沢山ありました。

 今回、第 1 部門と第 2 部門では、我々特別審査員と JFN38 局の制作者審査員の意見が珍しく割れましたが、特別審査員長の役割として、皆様から出た意見を調整しながら、できるだけ各局に賞が行き渡るように考えました。今年も、リモート形式の表彰式になりましたが、来年は一堂に会し、皆様の前で一緒に表彰式を楽しみたいと思います。

特別審査員 谷山雅計

特別審査員 谷山雅計

 受賞者の皆様、おめでとうございます。今年は、常連ではない局が非常に素晴らしい結果を残した印象があります。大賞と統一部門『トヨタ アクア賞』をダブルで獲得した FM 佐賀はもちろんですし、最後までトップを競った FM 山形も、ちょっと失礼な言い方になるかもしれませんが、これまでは特に目立っている常連局ではなかったような気がします。

 受賞する局が固定されることなく広がりが見えてきていることはとてもいい傾向だと感じますし、そのことに我々特別審査員の講評コメントがほんの少しでも指針として役に立っていたとしたら、ほんとうに審査員冥利に尽きます。ありがとうございます。

 ただ、今回、みごとな成果をあげた局も、この 1 回で終わって欲しくはありません。ある地域でクリエイティブが盛り上がっているという声が聞こえ出すと、その後、同じ場所から良い作品が続けて出てくるのはたいへんよくある事です。なぜ特定の地域が盛り上がるのかというと、そこに中心となるクリエイティブの人間がいるからです。周りがその人から刺激を受け、ああいうふうにすればいいんだと考え、もっと良い作品を作りあげようと努めていく。そのようにして地域全体の制作力のレベルがどんどん向上していく、好循環に繋がって欲しいと思います。

 これからも、JFN のラジオ CM は年を追うごとに進化していくねと言われる賞であることを期待しますし、我々も審査する立場からずっと応援していきたいと思います。」

特別審査員 箭内道彦

特別審査員 箭内道彦

 全国の制作者の皆様、そしてラジオ局の皆様、今年は 1 年以上続いているコロナ禍の中、良いラジオ CM を作り続けるのは大変な事だと改めて思った審査でした。しかしながら、このような時代だからこそ、ラジオの力が求められており、JFN 賞が、皆さんにとっても我々特別審査員にとっても、新しい表現、強い CM が生まれるきっかけになれば良いと思いながら審査させて頂きました。

 大賞と統一部門『トヨタ アクア賞』のダブル受賞となった FM 佐賀には、公開審査会の席で話を伺い、実際に一般の方々や子供達からの声を聞いて、停電になった時でもゲームがしたいという声を拾い上げたという話と、このラジオ CM に実際の親子が出演された事を聞き、CM の中に光る言葉のクオリティも含め、流石だなと感じた次第です。

JFNラジオCMコンテスト2021~ラジオに乗せて、学校アピール~

 全国の学生が、自身の学校をPRするラジオCMコピーを競う「JFNラジオCMコンテスト2021~ラジオに乗せて、学校アピール~」は10回目を迎え、明治薬科大学の岩﨑良太さんが最優秀賞を、目白大学の西沢美寿紀さん、群馬大学の鈴木史哉さんがそれぞれ優秀賞を受賞し、審査員特別賞を甲南大学の石川采璃小さんが受賞しました。

●最優秀賞
岩﨑  良太さん(明治薬科大学)

岩﨑  良太さん(明治薬科大学)

 まさか自分が、という驚きでいっぱいです。あまり日の当たらない4年制薬学部を題材としたCMで賞を頂き、嬉しく思います。このCMをきっかけに創薬分野、そして明治薬科大学にも興味を持ってくれれば幸いです。学生生活の最後に良い思い出ができました。関わって下さった皆さん、本当にありがとうございました。

●優秀賞
西沢 美寿紀さん(目白大学)

西沢 美寿紀さん(目白大学)

 この度は素晴らしい賞を頂き、誠に光栄に思います。このCMは「大学へ、毎日笑いながら登校できる日常に早く戻りますように」という想いを込めて作りました。自分の原稿が、プロの手によりカタチになっていく様は圧巻でした。ゼミの先生や仲間、コンテストに関わる全ての方に感謝を申し上げます。

●優秀賞
鈴木 史哉さん(群馬大学)

鈴木 史哉さん(群馬大学)

 この度、優秀賞を頂きとても光栄に思います。初めてのCM制作で戸惑うこともありましたが、ご尽力された方々のお陰で良いCMができ、それがこのように評価されたことは嬉しい限りです。また今回このような経験をさせて頂けたことで自分の新たな可能性を発見することができました。本当に有難うございました。

●審査員特別賞
石川  采璃小さん(甲南大学)

石川  采璃小さん(甲南大学)

特別審査員講評
特別審査員長 弘兼憲史

特別審査員長 弘兼憲史

 今回の14作品は、どの作品が上位に入っても良いレベルで、審査も白熱した。最終的に決選投票となり、最優秀賞、優秀賞の上位3作品を選出したが、いずれも僅差であった。CMコピーが面白く高評価であった甲南大学は、審査員特別賞とした。最優秀賞となった明治薬科大学のCMには、『実は、薬を作る新薬開発の成功率もおよそ3万分の1』というコピーがあり、やりがいがあまりないようなところでも頑張りたいと、最後にマイナスをプラスに持っていく点を評価した。目白大学は、大学まで通う坂を上るのが大変しんどい、言い換えれば、しんどいから行きたくないというマイナス面を逆手にとった発想が面白く、上位作品として選んだ。群馬大学は、沢山の情報量を見極める視点を磨こうと訴求した点を評価した。今回は大変難しい審査であったが、上位に入れなかった大学も良い作品揃いであったと思う。

特別審査員 谷山雅計

特別審査員 谷山雅計

 年々レベルが上がってきており、最終選考に残った作品の差は僅かだったと感じる。僕自身は、目白大学の『通学路のきつい坂道』をアピールポイントにした視点を特に評価した。学びの本質ではないかもしれないが、学生生活を振り返った時に、そうした特徴が何よりの財産になるという事は充分に有り得る。そこを敢えて推す事により、他とは違う大学のキャラクター・人格付けをする試みはユニークであった。一般的に大学生にラジオCMを考えて貰うと、表面的な部分(どんな音楽でどんな語り手で・・・)といったところばかりに興味がいってしまう傾向があるが、このコンテストでは『何を伝えるか』のコアを捉えようとしている人が多く、非常に頼もしいと感じた。この傾向が続けば、来年からも益々のレベルアップが期待できると思う。

特別審査員 箭内道彦

特別審査員 箭内道彦

 全体的にレベルが上がったという印象を抱いた。背伸びをしたり誰かの真似をしたりするのではなく、自分の声や言葉でラジオCMを作れるようになっていると感じた。明治薬科大学の『でも、ゼロじゃないじゃん』という言葉や、大学へ登校途中の友人二人の会話で作られた目白大学のコピーは、今を生きるリアルな『実感』から生まれた言葉である。彼女達がコロナと向き合う現在も、そこにあるように思う。若い人達の瑞々しさと頼もしさ、それがきちんと作品になっていた。

【最優秀賞】
岩﨑 良太さん(明治薬科大学/「三毛猫」篇40秒)
【優秀賞】
西沢 美寿紀さん(目白大学/「ふたり坂」篇40秒)
【優秀賞】
鈴木 史哉さん(群馬大学/「情報の選択」篇20秒)
【審査員特別賞】
石川 采璃小さん(甲南大学/「常にに備えよ」篇40秒)

【ブロック賞】
●北海道・東北
・「第1ブロック賞」
本間  大雅さん (北海道芸術デザイン専門学校/「文字にも相性がある」篇40秒)
佐藤 一真さん (盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校/「分かりやすく伝えよう」篇20秒)

●関東・甲信越・静岡 
・「第3ブロック賞」
神谷 真理子さん 與五澤 なつきさん 丹羽 野々華さん
(常葉大学短期大学部/「休み時間の学生同士の会話」篇40秒)

●中部・北陸
・「第4ブロック賞」
杉浦 真実さん (名古屋文化短期大学/「折り紙」篇40秒)
髙塚 小雪さん (名古屋外国語大学/「剣道」篇40秒)

●近畿・中国・四国
・「第5ブロック賞」
阪口 魁星さん (HAL大阪/「音の意味」篇40秒)

・「第6ブロック賞」
加藤 鈴香さん (総合学園ヒューマンアカデミー広島校/「アクセント」篇40秒)
松本 花音さん (学校法人龍馬学園 国際デザイン・ビューティカレッジ/「3時間クッキング」篇40秒)

●九州・沖縄 
・「第7ブロック賞」
小西 賢太郎さん (KCS福岡情報専門学校/「シンデレラ2021」篇40秒)
トレーニング研究同好会 (医療福祉専門学校緑生館/「三人の戦士」篇40秒)
末吉 征憲さん 光武 秀教さん 野田 喜央さん