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コスモ石油株式会社
コーポレートコミュニケーション部
広報室小宮山剛市氏
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特別審査員長
天野祐吉氏
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特別審査員
小野田隆雄氏 |
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特別審査員
弘兼憲史氏 |
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審査に携わった特別審査員の弘兼憲史氏は、「各局の作品を聴いていて毎回思うことは、1つの枠・テーマの中に、何でもかんでもぎゅうぎゅう押し込んでしまう傾向があることです。皆さん、時間や費用など制限がある中で、頑張って作っているのだと思いますが、詰め込みすぎるとなかなかポイントが伝わりにくいのではないでしょうか。統一部門のテーマをイメージするのは難しく、特徴を活かすことは大変だっと思いますが、ぜひ来年も頑張っていただきたい」と語った。
続いて壇上に上がった特別審査員の小野田隆雄氏は、「受賞局の皆様おめでとうございます。今回も上位にノミネートされたCMは、コピーなどが効いていて、いずれも甲乙付け難い作品だったと思います。整っている作品が、すべて良いのではないと思うのですが、うまいCMは誰が聴いても同じようにうまいと感じるものだと思います。これからも日々研鑽して欲しいと思います」と述べた。
22年間という長きに渡り、ずっと特別審査員としてご参加いただいている天野祐吉氏は、「この22年間のグランプリ作品を1本につなげて聴いてみたら、その時代の世の中の動きが、ずーっと生き生きと聞こえて来るのじゃないでしょうか。僕は脈々と続いている時代の動きも含めてコマーシャルができているのだと思うので、その時代を写し取っているコマーシャルがやはり注目されるのではないかと思います。大きな時代の変換期ので、大賞を取ったプレッシャー電鉄の会社員・男たちの変化や、心の問題なども時代とともに登場してきたテーマだと思います。これから先、どのように時代が変わり、ラジオを含めてメディア・コマーシャルが変わっていくのか、ずっと見たい。これからも様々なことを意識しながらCMを作って欲しいと思います」と審査講評を締めくくった。
CM部門の授与に続いて企画部門の表彰が行われた。大賞はFM大阪の「SDD(STOP! DRUNK DRIVING)PROJECT」。深刻な社会問題となっている飲酒運転問題に真正面から取り組み、その撲滅に向けた大きな意識喚起のうねりを創り上げた。大阪城ホールにおけるイベントでは、1万1000人を動員し、かつ2000万円を超すチケット代すべてをチャリティーにあて、また内閣府、警察庁、大阪府などを巻き込みその開催日2月20日が「交通事故ゼロを目指す日」に制定されるなど、民放FM局が大きく社会に貢献したことによる企画大賞の受賞となった。
その他、優秀賞には6局が選ばれ、特別賞には、TOKYO FMのFMケータイキャンペーン「全国民放FM53局&KDDI present桑田佳祐アコースティックライブin石垣島」が選ばれた。
最後に冨木田JFN賞選考委員会委員長、TOKYO FM代表取締役社長から閉会の挨拶が述べられ2008年のJFN賞各賞の授賞式は、滞りなく終了した。 |