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天野 祐吉 (コラムニスト)
JFN賞との付き合いは25年になりますが、この25年でラジオCMがどう変わったかというと、全く変わっていないという感じがしています。
ところが、経済大国日本を支えるCMとして続いてきたものが、3月の大震災でガラガラと崩れ、もう一度、生活をどう立て直したら、見直したらいいのかというのが今、日本中に行き渡っています。
広告業界でも、そういう兆しが見えています。そういう視点が今回の受賞の対象になっているように思います。現在の広告の持っているフットワークの悪さを一掃して、広告が時代の中で活き活きと生まれ変わるように提示してほしいと思います。
今回そういう意味で、ぴったりする作品がありました。TOKYO FMの「2011年の食卓」です。「ごちそうさま」という言葉を通して、食べることに感謝するとともに、もう一度生活を見直していこう、ということを訴えている広告だと思いました。 |
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小野田 隆雄 (コピーライター)
広告を作る人間は、会社に勤めていても半分は社会と通じていないとダメなんですね。客観的に突っぱねたところがないとクリエイティブはできない。クリエイティブというのはそういうものです。
20秒以内の作品に、言いたいことを言っている作品が多かったように思いますが、言いたいことを言えば人に信頼されるかといえば、そうではなくて、一歩離れたところでクリエイティブを作っていくことが大事だと思います。
今回、小野田隆雄賞にそういう目線で選んだのは、FM山陰の「いかにも山の陰ってかんじ」(JAグループ)です。 |
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弘兼 憲史 (漫画家) JFN賞の審査には何年も参加させていただき、毎年楽しみにしているイベントですが、今年は各部門で、審査員が選んだ作品がそれぞれ違ったという現象が起きました。
さらに制作者審査員の意見もバラバラになりました。これは言いかえれば、質の高い作品が集まった、どの作品が賞を取っても不思議ではなかったという結果だと思います。
弘兼憲史賞に選んだ作品は、FM石川の「五色生菓子」(JAグループ)です。コピーそのものは実直で地味な作品ですが、構成と流れが素晴らしく、感動的な作品になったと思います。 |
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前田 健喜(JA全中広報部よい食プロジェクト推進課課長) JFN各局の皆さんが「よい食プロジェクト」について色々と考えていただいたことについて、何より感謝しています。 私たちも「よい食プロジェクト」の“よい食”について、あまり定義をしないできたのですが、皆さんの作品から、色々な“よい食”を発見することができ、私たちも改めて“よい食”について考えることができたと思います。 |
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