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JFN賞は、CMフェスティバル(1987年スタート/現CMコンクール)とJFN賞(1996年スタート/企画)を統合発展させ、1997年にCM部門を企画部門の2部門とした「JFN賞」を創設。JFNのメディア価値向上を目的に、加盟各社がクリエイティブ力を競い合う場として毎年、多くの優秀作品が出品され、制作力向上に一役買っている。
24回目を迎えるCMコンクールには、今年もスタート当初から特別審査委員長としてご参加頂いているコラムニストの天野祐吉氏をはじめ、本主旨にご賛同頂き特別審査員を務めるコピーライターの小野田隆雄氏、漫画家の弘兼憲史氏、それからJFN各局のCM制作担当者37名により公開審査会が開かれた。各局が精力を注ぎ込んで制作したCMが次々に紹介され、熱のこもった審査が展開された。
審査の結果、CM部門大賞は、FM福岡の「ソワニエ研究室」(株式会社 FM福岡メディアント/60秒)が獲得。第1部門最優秀賞は、FM山口「顔のむくみ」(有限会社ウエット/20秒)、第2部門最優秀賞は、TOKYO FM「恋の広角レンズ・望遠レンズ」(キヤノンマーケティングジャパン株式会社/180秒)がそれぞれ選ばれた。統一部門は“地元に根付いたオリジナリティ溢れるクリエイティブで、レスポンスの獲得を狙う”をテーマに制作され、優れた作品が競い合った中からFM鹿児島の「灰かぶりの青春」(潟Aイケイコーポレーション/60秒)がバイク王賞を獲得した。
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TOKYO FMホールで行われた授賞式では、冒頭、後藤亘JFN会長の挨拶の後、CM部門、企画部門の各賞の表彰が行われ、受賞した各局が賞状とトロフィを受け取った。今回の審査にあたり、特別審査委員長を務めた天野祐吉氏が、「今回の大賞作品は、方言を使ったCMでしたが、それだけが良かったわけではなく、方言を使ったことで“ぬくもり”が感じられました。そして音から、そこにいる人も見えてきました。これはラジオにとって、とても大切なことです。ラジオ局は広告収入で成り立っており、ラジオCMを作っている人はラジオ局の財産です。広告主は、物理的な時間ではなく、その時間に込められているクリエイティブパワーを買っているのです。つまりクリエイターを育てることは、ラジオ局の反映につながります。この賞の審査員を20回以上やっていますが、受賞者が同じ顔ぶれではありません。5年後に、今日お会いしたクリエイターの皆様とお会いできるよう、各局にはクリエイターを大事に育てていただきたいと思います。」と総評を述べた。
次に企画部門各賞の表彰が行われた。今年度の企画部門の申請件数は、26社44作品の中から、大賞が1件、優秀賞が2件、奨励賞が3件、特別賞が1件、また、今年度より地域への貢献が顕著に見られた作品に対して地域賞が新たに増設され、地域賞が5件選ばれ、それぞれ賞状とトロフィが授与された。大賞は、TOKYO FMの「ショパン生誕200年記念 Panasonic presents横山幸雄ショパンプロジェクト〜世界中に音楽を贈ろう」が獲得した。開局40周年の特別企画として、ショパンのピアノ作品全166曲を世界的ピアニスト横山幸雄が16時間かけて演奏するという、これまで類例のないコンサートと生放送番組を企画実施、ショパンの人生ドラマの紹介や多彩なゲストトークなどを織り交ぜた芸術性とエンターテイメント性を兼ね備えた番組を創り上げるとともに、コンサートについては「一人の演奏家が24時間で演奏した曲数」においてギネスブックにも認定され大きな話題性を提供。また、コンサートの収益の一部は発展途上国の子供たちに音楽を聴く環境を与える基金にも寄付され、ヒューマン・コンシャス・キャンペーンの一環として寄与するなど、企画の壮大さ、話題性、その充実した内容が、JFNのクリエイティブ力を世に印象付けることに大きく貢献した功績が高い評価を得た。
最後に、冨木田道臣JFN賞選考委員会委員長、TOKYO FM代表取締役社長から謝辞が述べられ2010年のJFN賞各賞の授賞式は滞りなく終了した。
(全国FM放送協議会事務局 伊達木貴子)
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日本屈指の規模と人出を誇る青森県の夏祭りは、8月1日から八戸三社大祭と弘前ねぷた祭りが開幕し、翌2日からは青森ねぶた祭り、4日からは五所川原立佞武多も加わり、文字通り青森県内は“祭り一色”となります。中でも青森ねぶた祭りには、期間中300万人、五所川原立佞武多には150万人もの観光客が訪れます。
これに伴い青森県内は車の数が激増し、さらに交通規制などの影響で県内各地では道路渋滞が発生します。そこでエフエム青森では8月の第1週月〜金の5日間、12時55分から18時5分まで1日あたり7回の道路交通情報をはじめ、駐車場情報やお祭り情報などお祭りが行われる地域に合わせ情報をタイムリーに発信し、ドライバーや観光客の皆さんが交通渋滞を避けながら、県内各地の夏祭りを安全に快適に楽しんでいただけるよう、道路交通情報&お祭り情報満載プログラム「ザッツカーニバル」を19年間連続で放送してきました。
期間中の道路交通情報は、(財)日本道路交通情報センターのご協力のもと、道路渋滞や交通規制が予想される地域の情報を重点的に放送。スタジオからは、臨時駐車場情報を放送。また、観光客が次々と訪れる青森市の観光拠点「青森県観光物産館アスパム」にサテライトブースを設置し、午後2時台と午後4時台の2回中継を結びます。同サテライトブースには、生ビールを販売する「キリンビアテラス」を併設し、青森ねぶた祭り開始前のひと時を生ビール片手に、周辺のイカ焼きやホタテ貝焼き販売などで、青森県の味を堪能してもらいます。
さらに日替わりで、県内のお祭り会場から「お祭り中継レポート」を午後4時台と午後5時台の2回中継を結び、今年の祭りのトレンドや見どころをレポートするなど、夏恒例の“ザツカニ”でお祭りムードを盛り上げました。
(エフエム青森 放送部 部長 小野 登)
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夏の青空に向かって思いっきりけっとばせ〜。
「ビーサン跳ばし世界選手権in金沢2010」がさる8月22日、石川県金沢市の金石(かないわ)海岸でありました。昨年に続き2回目の開催。残暑厳しい炎天下、昨年より9チーム多い69チーム、207人がビーサン跳ばしにチャレンジしました。ビーサンとはビーチサンダルのことで、文字通りビーサンを足で蹴とばした距離を競います。神奈川県の湘南が発祥地と言われ、最近、全国的に行われるようになりました。
ビーサン大会をやりませんか―とエフエム石川に声がかかったのは、昨年の春のこと。15年前から繰り広げていた海岸清掃活動の「クリーン・ビーチいしかわ」を取り組んでいたためだ。「ビーサン競技をする前に必ず、参加者は浜辺をきれいにする。クリーン・ビーチ活動と通じ合うところがある」とビーサン協会の岩井信之会長(神奈川県茅ケ崎市)。開催協賛金は金石地区の新規企業を回ってかき集め、当日の競技運営のスタッフは大学生50人にボランティアでお願いしました。地元の協力があってこそ実現できました。
毎回、茅ケ崎からから岩井会長が駆け付け、当社のパーソナリティー丸山慶子とともに司会進行を務めてくれました。ユーモアを交えて話す二人の掛け合いがまた楽しく、参加者を飽きさせません。
競技は、見た目は簡単そうですが、思うように跳ばせません。ときにはけったビーサンが選手の後ろに跳んでいくことも。残念ながら4、5人に1人は失格します。岩井会長に聞けば、日ごろのうっぷんを思いきりはらすようにけるのが、こつだそうです。「今は地元の参加者がほとんどだが、いつかは世界から“脚自慢”を集めた文字通りの世界選手権にしたい」。スタッフたちの夢は膨らむばかりです。
(エフエム石川 営業部 課長 森井 桂)
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何年か前までは普通に実施していた音楽イベント。たいして知名度のないアーティストのライブにスポンサーがついたり、番組がらみのライブを大きなホールでやって満杯になったこともありました。しかし、若者のラジオ離れ・スポンサーのラジオ離れが盛んに言われる昨今は、まずお金ありきでしか動けず、しかもそんなケースは滅多にないという状況です。そんな中、外に向かってなにかを発信しないとますます若い人にアピールできなくなると焦っていた我々と、同じような思いでいたライブハウス松本acの店長との話で実現したのがこの「Livescape 2010 SUMMER」です。
ちょうどメジャーデビューしたばかりの地元信州大学出身のカミナリグモの凱旋ライブのタイミングに合わせ、日時は8月20日(金)に設定したのですが、翌日土曜日に大きなイベントを控えていたこともあり、うちからの現場スタッフは一人。運営、さらに録音まで含めてライブハウスのスタッフにお任せといった状況でした。それに加えハコ代もライブハウス持ち、その代わりチケット収入はすべてライブハウスに入るという形にしました。したがって当社の売り上げは参加各アーティストの所属レコード会社からの制作補助費のみ。セールスは可能だったのですが、突然決まったため動けた期間が短く、スポンサーを付けることができませんでした。
そんな営業的な状況とはまるで関係なく、当日のイベントは大変な盛り上がりを見せました。結局カミナリグモに加え、Jam9、カラーボトルの計3組の出演となったのですが、皆各アーティストのレベルの高いパフォーマンスを堪能していました。レコード会社のスタッフも「今は地方重視です!」としきりに語っていましたが、確かな手ごたえを得ていたようです。
というわけで、看板もない一見地味なライブでしたが、関わった人すべての意思が定期的にやりましょうという方向で一致し、レギュラー化に向けて動き出すことになりました。当社としても、かかる諸費用を宣伝費ととらえてもらえて圧縮できる今回のようなパターンが一番関わり易いですし、何年か前までレギュラーでやっていた無料音楽イベントとうまく住み分けて、宣伝やセールスの材料にしていきたいと考えています。
(エフエム長野 営業部 次長 唐沢 茂一)
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