
昨年からFM Festivalに「LOCK ON ROCK」の愛称を付けるに当たり、まず事務局で討議したのは「誰の為にFMフェスティバルは存在するべきか。」というポイントでした。衛星テレビやインターネット・携帯電話(ブラウザフォン)など、新しいメディアが続々と誕生し、その多くが音楽によるコミュニケーションを志向する状況に対して、本来FMラジオこそが最もアーティストと一般の方たち(リスナー)を近づけることが出来るメディアであること。そして、音楽によるコミュニケーションこそが、我々FMラジオが新規リスナーを開拓していく最良の手段であると再確認しました。つまり、FMフェスティバルは、アーティストの為、リスナーの為、そして我々FMラジオの為に存在するべきであると結論付けたのです。その上で、音楽を楽しむ全てのフェイズ―つまり、「聴く」・「観る」・「創る」に対応できるFMフェスティバルを通じて、「LOCK ON ROCK」は計画されました。新しい音楽との出会いを演出するラジオ番組。ステージと客席が一体となる感動と興奮を提供するライブイベント。そして、自らの想いを込めた音楽が、表舞台で光を浴びる可能性を秘めたオーディション。音楽が人を惹きつける魅力を、全て内包させるプロジェクトが「FM Festival 06/07 “LOCK ON ROCK”」なのです。

この「FM Festival 06/07 “LOCK ON ROCK”」の企画として、現在全国で展開している「LOCK ON ROCK AUDITION」は、去る11月3日に、LOCK ON ROCKのオフィシャルサイトで発表された1次審査通過者約170組が、現在2次審査に挑戦しています。この「LOCK ON ROCK AUDITION」の2次審査は、全国10都市で開催される「ライブ審査」と、LOCKON ROCK オフィシャルサイト上で展開される「オンライン審査」の2つで展開されています。38局で審査された応募アーティストは、計791組。この膨大なエントリーに真摯に向き合い、全国各地を漏らさず審査できるのは、全国に展開するJFN38局のネットワークがあればこそ。通常のレコード会社や音楽事務所には不可能な「地域の目を活かしたオーディション」をLOCK ON ROCKでは展開できています。また、昨年のこのオーディションの覇者・四国ブロック代表のマナ・スレイプニル(高知県出身)の12月6日のメジャーデビューに当たっては、JFN38局全局出演を目標に現在各局の皆さまとお仕事させて頂いています。地域に根ざしたメディアとしての影響力をフルに発揮したプロモーション活動が展開できることは、彼らバンドにとっては得がたいチャンスであり、ここでは、JFN38局の各局が持つエリアのパワーを実感しています。「個の力」・「ネットの力」を共に持つ、JFNの力を、今ひしひしと実感しています。このプロジェクトは、皆さまのお力が無ければ、とても成り立つものではありません。

この「読むラジオ」が皆さまのお手元に届く頃には2次審査は終了。オンライン審査・ライブ審査の得点を総合して、全国から10組程度のファイナリストを決定し、12月21日(木)の特別番組内で発表されます。この日から、最後の決戦となる「最終オンライン審査」がスタート。再びリスナーの皆さんに審査に参加して頂きます。2007年1月7日(日)には、LOCK ON ROCK 総合プロデューサー・布袋寅泰さんも参加しての「最終ライブ審査」をTOKYO FM ホールで開催。2月12日の特別番組におけるグランプリ発表まで、皆さまのお力を賜りながら突き進んでいきたいと思います。少数精鋭?の事務局スタッフは、時として至らない部分があり、皆さまにご迷惑をお掛けしてしまうこともありますが、「音楽の夢・FMラジオの力」を存分に発揮するべく、今後もお力添えを何卒宜しくお願い申し上げます。
(TOKYO FM営業推進管理部 縫 崇)
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