JFN賞は今回で8回目、1987年よりスタートしたCMフェスティバルを入れると17回目を迎える。各局の地道な努力と研鑽の成果が実り、JFNグループから民放連賞やACC賞などの数々の受賞が増えている。
公開審査上では、CM制作の問題点や疑問に対する意見交換も活発に行われ、参加者の意識が年々高くなっていることをうかがわせた。

審査委員長を務めたコラムニストの天野祐吉氏は「今回の参加作品は、競り合っていて僅差で並んでいる。それだけレベルも上がってきているのだろう。第一部門では特別審査で高得点を獲得した作品がかなりあり、決めるのに苦労した」と述べた。
授賞式は7月23日(水)TOKYO FMホールで行われた。

 企画部門では、大賞にFM青森のFM青森開局15周年記念特別番組「北緯41度の絆・ニューヨーク〜青森 二元生放送」、CM部門の大賞はfm osakaの「ヒューマニティ大阪『白杖体験』」が受賞した。また、J−フォン株式会社がスポンサーとなった「統一CM部門」では、FMぐんま「お父さん」がJ-PHONE/vodafone賞を獲得した。
統一部門のスポンサーであるJ−フォン(株)マーケティングコミュニケーションズ部の中村賢司部長は、「FM局は地域に密着している番組が多いので、各地域で制作することが、またグローバルなものにつながっていくのではないかと思う。統一部門はいい作品が揃っていて嬉しかった」と語った。

 最後に、永年に渡り、JFNネットワークの発展と向上に貢献されたTOKYO FMの一戸陽麿顧問の功労を称え、JFN特別功労賞が贈られた。

(全国FM放送協議会事務局 吉垣内 美子)
CM部門 申請件数131本
(第1部門=55本、第2部門=29本、統一CM部門=47本)
企画部門 申請件数22社31件
●大賞 fm osaka
「ヒューマニティ大阪『白杖体験』」
(大阪市市民局・人権啓発課)95秒
●第1部門(20秒以内)
最優秀賞 TOKYO FM
「愛車の価値・査定する男」
((株)ガリバーインターナショナル)20秒
●第2部門(21秒以上)
最優秀賞 TOKYO FM
「樽物語『リスの忘れ物』」
(サントリー(株))180秒
●統一部門(20秒)
J−フォン(株) J-PHONE/vodafone賞
FMぐんま「お父さん」20秒
●ブロック賞
北海道・東北 FM秋田「あぶない!会長」
(秋田県生活環境文化部環境政策課)20秒

関東・甲信越・静岡 TOKYO FM
「カラスなぜ鳴くの」
((株)エフエム東京)60秒

中部・北陸 FM AICHI「脱レジ袋」
((株)エフエム愛知)55秒

近畿・中国・四国 FM愛媛「父」
(トヨタビスタ愛媛(株))110秒

九州・沖縄 FM中九州「透明人間」
(熊本日産自動車)20秒
●出演者賞 fm osaka
「大阪周遊パス『刑事』」
大阪市市長室・広報課120秒
●コピー賞 Radio Berry
「読んでる人は」
((株)下野新聞社)20秒
●制作者審査員賞 fm osaka
「大阪周遊パス『刑事』」
大阪市市長室・広報課120秒
●大賞 FM青森
FM青森開局15周年記念特別番組
「北緯41度の絆・ニューヨーク〜青森二元生放送」の企画と放送
●優秀賞 hiroshima-fm
「広島ぶちうまラーメン」企画
FM福岡
「MUSIC CITY TENJIN(ミュージックシティ天神)〜SUCCESSION 2002〜」
●奨励賞 TOKYO FM
「送信所 IPリモート監視制御システム」
FMぐんま
「自転車でいこうキャンペーン2002」
FM滋賀
「Look at e-radio〜e-radioを見よう〜」
●特別賞 FM-NIIGATA
「エフエムラジオ新潟新社屋、新潟LOTS、サテライトスタジオの建設・移設」
 日本の真南3,000kmに位置するパラオ共和国の「エコパラダイスFM」(国営放送)は、98年の立ち上げにTOKYO FMが協力し、姉妹局として4.22アースデー武道館中継を 放送するなど様々な提携を行ってきました。

先般、環境問題を重視する同国の大統領 ならびに国務大臣より「JFNのアースコンシャス活動に共鳴できるので是非とも『エコパラダイスFM』をJFNネットワークの仲間に入れてほしい」との打診を受けた後、3月のJFN運営委員会〜理事会で承認。7月23日の調印式を経て正式にJFNに特別加盟しました。

 パラオ共和国は、近年観光スポットとしてメディアによく取り上げられていますが、手つかずの自然が多く残っている数少ない国です。
地元では環境を重んじる組織が機能しており、JFNで推進しているアースコンシャスと連動し、より一層の地球環境保全を世界規模で訴えかけられる絶好の提携局と言えますので、JFNの仲間となったパラオ共和国「エコパラダイスFM」を是非よろしくお願いします。

(TOKYO FM ネットワーク部長 大森雄一)
福岡地区は、FM3波、中波2波計5波というラジオ激戦区である。このエリアで共同聴取率調査が始まって10年、今回は20回目を迎えた。
もともと、男女15歳〜44歳の区分では調査開始以来首位を譲った事はないが、ここ数年は好調な自社ワイド生番組を背景に更にパワーアップ。
遂に昨年夏・昨年冬は、男女12歳〜69歳、12歳〜59歳、15歳〜44歳、15歳〜34歳という4大区分で週平均、平日平均とも首位を獲得。
今回の第20回調査でも、男女20代・30代・40代では圧勝。当然上記4大区分は3期連続で首位を独走中である。

(FM福岡 東京支社長 首籐 裕)
今年6月に行われた中京圏ラジオ調査で、FM−AICHIはステーション・ターゲットである15才から44才男女平日平均で聴取率シェアともにNo.1を獲得した。
2001年4月の改編以来、オン・ザ・ウェイを意識しリスナー一人一人に確実に届くステーションを掲げて続けてきた努力が報われた結果となった。
明確な目標設定と粘り強く継続することの大切さを改めて実感している。今後も徹底したリスナー指向でさらにシェアの拡大を目ざしたい。
今年の編成キー・ワードは対外的には「With YOU」、対内的には「Meet Our Listeners」である。

(エフエム愛知 編成局編成部次長 小林龍彦)
「マジっすか?」というのが今回のキャッチコピーである。連続16回、堂々の首位である。今年から札幌地区の調査対象年齢が10才引き上げられ12才から69才となった。
AM局が60代を意識した結果、F1・M1を含む当社のメインターゲット層で圧勝した。また今回は12才〜49才まででもトップとなったのも喜びである。AMは高年齢、FMは若い世代という二極分化も更に進んだ形であった。
当社はこの春自社ワイド番組の大幅な改編を行った。その中でも夕方帯の洋楽ベルト番組が評価を得たのは、このところの音楽業界で洋楽が元気になった世相を反映している。また3月に開始したJR札幌駅サテライトスタジオ「えきスタ」からの公開放送も連日沢山の人を集め賑わっている。

(AIR-G’東京支社長 中田美知子)
お昼の人気生番組「お昼もガマダス」(毎週月〜木曜11:30〜14:00)から飛び出した「ガマダス謹製よかよか弁当」。熊本県内のエブリワン・スパー・リックマートで2週間限定の発売。リスナーからの意見を取り入れ、4人のアシスタントが試行錯誤しながらの開発。番組内で約2ケ月間、毎日コーナーを設け、弁当制作の進行状況を報告。途中クライアントやメインパーソナリティからのダメだしなどもありながら、完成・発売へ。
発売後最終集計で売上げ個数がトップのアシスタントをリスナーに予想してもらい、抽選でプレゼントを渡したり、トップのアシスタントにはご褒美を。最下位のアシスタントには罰ゲームを。というゲーム性もあった。
企画モノの商品は、発売1週間後から一気に売上げが落ちるというデータの中で、ラジオでコンスタントに告知をしていた成果として、発売当日から最終日まで、売上げ個数は落ちることがなかったというラジオならではのデータを採取。改めてラジオの必要性・使い方・可能性など、クライアントには好評であった。
現在、水面下ではあるが、第二弾となるデザート企画進行中!!

(エフエム中九州 営業部 富岡弘展)
広島FMはこの夏、コンビエンスストアのポプラとハウス食品とともにご当地カレーをつくる「FMリスナーズオリジナルカレー企画」を実施。
生ワイド番組「週末オトナ計画ワイド!」の中で、リスナーを巻き込んで広島らしいカレーをつくろう!という企画で、5月から番組内で展開、7月22日にかつお風味の「お好みカレー広島風」を発売しました。
別添のお好みソースをかけて食すのですが、これがおいしさを増し、なかなかいけると大好評。
実はこの企画、FM福岡、FM岡山、FM山陰でも企画ネットし、それぞれのご当地カレーを作成。ホームページ上で人気投票を実施するなど、熱い夏となりました。

(広島エフエム放送 編成制作部 田平圭子)
コンビニエンスストア「セーブオン」とのメディアタイアップ/オリジナル弁当企画。
第2弾は朝番の顔、パーソナリティー市川まどかが、彼女の売りである「明るさ」「元気」をテーマに、オリジナル弁当&デザートをプロデュース。ストーリー性を前面に押し出し、ワイドコーナーを軸に、スポット・パブリシティ・webサイト等で、アイデア募集から完成までのリポートを随時報告。
和・洋・中3つの丼ぶりが楽しめるお弁当「まどかの元気丼」と、シュウクリームの中にまるごとプリンをいれたデザート「まどかの玉手箱」を発売しました。第1弾以上に大ヒットしたのはもちろん、ポスター等のビジュアル展開でパーソナリティ、番組認知度も大幅UP。

(FMぐんま 営業部 若井孝仁)
コンビニエンスストアセーブオンとタイアップして商品化したオリジナル弁当が大ブレイク!第2回目の'02年夏、第2回目の'03年冬と、いずれもリスナーから多数のアイディアやメッセージがよせられ、店頭での反響も大きく、今回で3回目のタイアップとなりました。企画内容および弁当内容は、回を重ねるごとにパワーアップ。リスナーから寄せられたアイディアをもとにつくった『夏のスペシャル丼』と、パーソナリティ中村智景プロデュース『GOGO!マンゴー』の2商品を、2週間の期間限定で発売したところ、今回も、通常の平均販売個数をはるかに上回る売上を達成しました。これも、リスナーとの双方向関係が築かれているラジオならではの結果だと思っています。

(FM-NIIGATA 営業課 小嶋裕子)
昨年4月23日から5月6日まで実施。
日本でのワールドカップ開催を控え、国際色豊かな企画弁当を作ろうとエフエム青森“ブーム!ブーム!サイト”とエフエム秋田“サークルヤーニーズ”そしてサークルKが手を結びオリジナル弁当を作りました。青森は津軽に住むケトゥトゥ・ルンデグさん(バリ島出身)とパーソナリティ境香織による“香り彩りバリランチ”。
秋田はパーソナリティ、バリトン伊藤とシャバ駄馬男と韓国出身秋田在住の高さんによる“韓国おでかけ弁当”。
サイドメニューとして、リスナー発案の変わりおむすびも同時発売し、コンビニ、FM局、リスナーの一体感が得られました。

(エフエム青森 営業部 佐藤貞政)
1= 岩手県/慎重であるがおっとりしている面も
2= 何事にも誠意をつくす事を信条としているが、ときには頑固で融通がきかないことも。
3= 自分に厳しく他人に思いやりを。
4= 県内58市町村あげての「エコキャンペーン」を実施し、県民参加の「スタンプラリー企画」及び「I LOVE MY TOWN」という我がまち自慢番組制作で地域スポンサーの新規開拓に力をいれている。
5= 1940年11月11日/蠍座/0型
1= 栃木県西那須野町/樹齢400〜500年約13000本の日光杉並木に象徴される豊かな緑と随所に点在する平地林が堅実な県民性を生んでいる。
2= 何事にもチャレンジ精神で燃えて行動するタイプ、失敗も多い。我れ事において後悔せず。
3= 和顔愛語千萬人を引きよせる力あり。
4= 事業は人を救い社会を豊かにし、永久に続いて行くものであることへのこだわり。
15年4月より自主制作番組来音王国(ライオンキングダム)をスタートさせる。「音楽は財産」を基本コンセプトにリスナーと共に時代を超えて歌い継がれていく楽曲や地元アマチュアミュージシャンの発掘をめざしている。
5= 1944年3月23日/牡牛座/0型
1= 1973年10月26日/蠍座/A型
2= たまに来るととても楽しい所ですが、住むとやっぱりもっと楽しい所ですね。
3= 日本酒好きな方、お友達になりましょう。
4= 誠意、真心、観察力
5= 和笛。お囃子が吹けます。
1= 昭和35年7月26日/しし座/B型
2= 街頭でのアカの他人も含めて、仕事関係で接する人など、皆さんルールを守っていたり、礼儀正しいところが関西と違う文化なんだなあ、と感じます。その分、「まいどっ!どないでっか最近?」という関西風の人との接し方が通用しないし、拒否されるような感じがします。
それと、東京は広い!大阪・神戸でのチャリンコ営業ができないのがつらいところです。
3= どんな時、どんな場所でもいつもスマイル。くよくよ考えない性格です。
4= 1円でも100万円でも、ご出稿いただけるスポンサーは皆同じ。最善を尽くすことを心がけています。
5= パソコンいじり(特打タイピング)。
加賀百万石、金沢は歩くほどに心惹かれる町です。もう10年近く前、そんな金沢の町を来る日も来る日も歩いて街頭インタビューをしていたことがあります。2年ほど続いたでしょうか。
今でも当時の番組について「面白かった」といわれることがあります。
先日などは、取材で出向いた先にかつて私にマイクを向けられたという方がいて、びっくりすると同時に優秀な営業マンとしてがんばっている姿を見て何だかうれしくなりました。
この仕事を続ける限り、見知らぬ人との出逢いは続きます。
そんな人たちのその後の活躍を風の便りに知るにつけ一期一会の喜びを感じています。
『パーソナリティ登場』BACKNUMBERへ 
入社9年、一貫して営業局で仕事をしています。「多くの方と接して、自分に無いものを吸収していきたい」を常に思い、仕事より好奇心を優先させて営業活動をしています。
ですから、机の前にいる事より行方不明になっている事の方が多く、「土の子」と言われていた時もありました。(笑)
ご存知でしょうが兵庫県は北は日本海、南は瀬戸内海に面し、中央に中国山脈が横断しています。神戸から日本海側(往復約400キロ)での営業活動は、「本当に兵庫県は広いナー」と感じる事があります。
冬など、晴天の神戸を出発して目的地に着いてみると、車にはタイヤチェーンが、靴は革靴から長靴に代わっている事があり、冬場の仕事スタイルを現地の人に教わる事もあります。
近年ラジオ業界にとって厳しい状況が続いていますが、気持ちの中にもゆとりを持って、話し上手より聴き上手、好奇心を忘れず人と接し、点の営業が線になり結果スポンサーの利益に繋がる仕事をこれからも進めていきたいと思います。みなさん、がんばっていきましょう。
『営業最前線から一言』BACKNUMBERへ 
2003年盛夏。今年も暑中お見舞いご挨拶のはがきをいただいた枚数[ 件数]が 減少傾向である。ー年賀状も同様かもー
理由は色々あると思われるが・・・・・・ただ単に不景気だけではなく、郵便はがきにかわって、pc、携帯による季節の挨拶が簡単にコミュニケーションのツールに、なっているせいかも。
少々、物足りなさも感じるが時代も感じる今日この頃です。
(Kiss-FM KOBE 矢谷昇三)
JFNネットワーク支社長会事務局/TOKYO FMネットワーク部